こんにちは、難病慢性疾患乗り越えネットの浅川です。
コエンザイムQ10がパーキンソン病の進行を抑制する!
というお話しを聞いたことがある方はいらっしゃいますか?
この話の元ネタはいつ頃の物かというと、2002年です。
2002年ごろにアメリカの研究でコエンザイムQ10が
パーキンソン病の進行を抑えるという発表がありました。
数十人単位でテストをして、
コエンザイムQ10を一日当たり1200㎎摂取した方に
パーキンソン症状の抑制が見られたとのことです。
(ちなみにコエンザイムQ10を300㎎,600mg取った場合はあまり効果が見られませんでした)
これだけ聞くと、パーキンソンの方にコエンザイムQ10をお勧めしたくなりますね。
しかし、少し考えてほしいことがあります。
「コエンザイムQ10 1200mgってサプリでとると何カプセルくらいでしょうか?」
ある会社では、1カプセルあたりのコエンザイムQ10の量は30mgでした。
一日当たり、40カプセルのサプリを飲むのって大変そうですよね。
「症状抑制に効果がある」という言葉に飛びつきたくなるのはとてもよくわかります。
そして、どうせ飛びつくのであれば、効果が確かなものを選びたいですよね(^^)
サプリでも運動療法でも代替療法をやる場合は、
どれくらいやると効果があるのか、非現実的な数字になっていないか、
という事は確認することをお勧めします。
なお、前述のコエンザイムQ10ですが、
アメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)によると、
2011年にはパーキンソン病患者へのコエンザイムQ10の臨床は無くなっています。
最終的に有効性が認められないとのことでした。
*もし今コエンザイムQ10を利用していて、身体の調子が良くなっているのであれば、
それを否定するつもりはありません。
あなたの身体に良い結果を出したのでしょうね。
新しい情報が出たらまたご紹介しますので、
興味のある方は是非RSS登録や、メールでブログ記事を確認する設定を取るなど、
ブログを確認できるようにしておいてくださいね。
※ 今後、パーキンソン病について新しい情報が出たら、
こちらのページに順次追加していきます。
4月末出版の「難病患者の教科書とは?