こんにちは、「難病の痛み、しびれ、症状の緩和や心の悩みの相談に!」
難病慢性疾患乗り越えネットの浅川です。
「薬を使わない精神科医」宮島賢也先生の
インタビュー内容を少しづつご紹介していきますね。
これはあくまで私の意見ですが、このインタビュー内容、
「うつ」という疾患に限らず、全ての難治性疾患に当てはまる
内容だと思っています。
(私なりに難病持ちの方に伝えるように追記した内容をメルマガに出しています。
気になる方はご確認くださいね。メルマガ登録はこちらから)
ですから、「うつ」以外の治りづらい病気の方も
ぜひインタビュー内容を見てくださいね。
今回の内容は「うつ」に関係ない方は、
「うつ」という言葉を自分の病名と置き換えて
読んでいただくと、何か気づきが得られるかと思います。
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そもそも「うつ」とは?
(A:浅川、M:宮島先生)
A:まずは大前提からお聞きしたいと思います。
そもそも「うつ」とはなんでしょうか?
どんな基準で決められているのでしょうか?
M:日本で主に用いられている診断基準は、
世界保健機構(WHO)が発行しているICD-10と
アメリカ精神医学会が発行しているDSM-5の2つがあります。
A:私はDSM-4のうつ診断基準はみたことがあります。
あれを見ると、働いていて疲れのたまっている多くの方は
うつにあてはまりそうなのですが。。。
M:診断基準に当てはまるような方でも精神科以外の
他の診療科でしたら、体調の悪い部分を改善する薬を
処方して終わるでしょうね。
精神科や心療内科にかかった場合は、
うつと診断されて薬を処方されるかもしれませんね。
というのも、「うつ」の診断基準にあてはまっているのですから。
お医者さんも良かれと思ってそう診断しているのでしょう。
A:確かに、一般の人がみて「うつ」ではないのでは、と思っても、
診断基準に当てはまっていればうつですよね。
M:うつの診断基準がない時期がありました。
ある人が犯罪を起こし、精神鑑定が行われた時に、
医師によって診断が分かれたことがありました。
そのころから診断基準ができたそうです。
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私がこの質問で気づいたことは
「うつの定義」は、かなり低いラインで設定されているという事です。
そして、その診断基準があるから医師が
うつの診断をしているという事。
「たまたま何かの特集を見てうつの基準に当てはまったから病院へ行く」というのではなく、
いろいろ試してみて「このままではどうにかなってしまうけれど、どうしていいか分からない」という時に相談しに行った方がいいのかな、
と感じています。
4月末出版の「難病患者の教科書とは?